2009平和行動 in 沖縄に参加して

日時:2009年6月23日~25日

場所:沖縄

参加者:代表報告者 ヒラノテクシード 松井敦

 

ヒラノテクシード労働組合
松井 敦

 

目的 連合平和運動を「つくり、学び、ひろげる」を基本に動員型ではなく
   仲間達1人ひとりが参加し、ともにつくりあげる運動として取り組む事とする。
   
つくる     1つひとつの役割を組合員ひとり1人がしっかりと取組み、2009平和行
         動  in 沖縄を成功させる。
学ぶ      沖縄戦の実相、在日米軍基地の実態を学び、連合要求運動(非戦、在日米軍
         基地の整理、縮小、日米地位協定の抜本見直し)へと繋げる。
ひろげる  沖縄戦の体験者、米軍基地の実態、平和の尊さを全国の仲間達や次世代に繋
       げる。


 6月23日、まだ梅雨の明けていない沖縄は、空港を出ると日差しが強く、蒸し暑く感
られました。
会場へは開会の約2.5時間前に到着してしまいましたが、いざ食事を取ろうとした所、
周囲には食堂が無く、タクシーで食堂まで行き、沖縄料理を食べる事にしました。
   
 式典のオープニングでは、那覇市青少年舞台プログラムによる「那覇センセイション」
~世受け継がれる平和の風~と題した演劇とダンスが披露されました。
 この演劇の内容は、今日の戦争を知らない先生や学校嫌いの子ども達が、戦争当時にタ
イムスリップし、戦争犠牲者と共に戦争に巻き込まれてしまう、というものでした。
 ダンス時には明るく、楽しく演舞されていましたが、一変戦争の演劇となると、非常に
悲しく、戦争とは何か、本当の平和の意味について考えさせられる内容でした。
   
 次に「大学生の沖縄戦記録」と題した朗読劇が披露されました。
こちらは、戦争体験者が少なくなる中で、残された者達が沖縄戦をどの様に捉え、繋いで
行くかを題材として、平成生まれの若者達が戦争体験者を取材し、編集したものでした。
   
 次に、ゆうりきやーと平良 大さんと比嘉 いつみさんによる、「歌で綴る沖縄の戦中
戦後」と題した演劇と歌、踊りが披露されました。
 戦争中に体験した人達が今どう過ごしているか、今の沖縄が抱える問題をおもしろおか
しく演じていました。
   
   
 私自身、戦争という物を全く知らない、また戦争体験者から話しを受継がれてもいない。
またマスメディアからの情報や、学生時代に勉強した程度の事しか知らないという中で、
今回、2009平和行動 in 沖縄に参加して、現在の日本には在日米軍兵に起因する多く
の問題があるということを改めて認識しました。具体例を挙げると、
  ・沖縄在日米兵による女子中学生暴行事件
  ・横須賀でのタクシー運転手殺害事件
  ・米空軍嘉手納基地所属のセスナ機が名護市のさとうきび畑に墜落、炎上し、大惨事
   になりかねない危険な事故に対しても、米軍は沖縄県警の事故機差し押さえを拒否
   し、治外法権的な特権を行使、事故機体を運び去った。
  ・キャンプハンセン射撃訓練所に隣接した金武町で乗用車への流弾事件。
等がある。この様な事件・事故が後を絶たないのは、在日米軍の地位や基地の提供などを
定めた不平等な日米地位協定に問題があるからである、と話をされていました。
私は普段、平和だとも感じない生活を送っていますが、地域によってはこの様な事件・事
故が後を絶たないという話を聞き、私達が出来る事は何かと考えさせられました。
 今回の様な平和行動等を多く行い、多くの人が参加する事で国民全体の意識を改革し、
真の平和とは何かを全世界に発信しなければならないと感じました。
 日本で唯一地上戦が行われた沖縄で、志半ばで命を落とされた戦没者の皆様のご冥福を
お祈りし、また機会があれば参加したいと思います。

 

 

労働相談ホットライン フリーダイヤル:0120-154-052


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