連合奈良「賃金学習会」を開催!

 2009年12月18日、橿原文化会館で2010春季生活闘争に向け「賃金学習会」を開催しました。主催者代表し、連合奈良小山事務局長から「賃金についての学習と産別を通じ単組で調査した「地域ミニマム運動」個別賃金実態調査の集約データーを基に、2010年春季生活闘争の交渉に活用する目的で開催した。」と挨拶をし、連合奈良の春季生活闘争計画を説明した。

 続いて、連合本部中小労働対策局高橋局長から①賃金の現状、②賃金制度の整備に向けて、③地域ミニマム運動に参加しよう、④2010春季生活闘争「中小共闘」方針の講演を受けた。

▲挨拶で2010春闘の闘いを訴える、梶田連合奈良中小労働対策委員長
  
【講演内容は下記のとおり】
1.賃金の現状
  所定内賃金(5~29人)が1997年をピークに2008年には▲23,919円(▲9.9%)減少
2.賃金制度の整備に向けて
  賃金カーブ維持分の算定が困難な中小・地場組合に対し、納得性のある根拠に基づいた要求交渉をすること。また、企業活動によって生み出された利益は、経営者や従業員の全てで稼ぎだしたもので、これをどのように配分するかを提起された。
3.地域ミニマム運動に参加しよう
地域ミニマム運動は、「地域において不合理な賃金格差を是正する」ことを目的に1995年より開始された。加えて、①中小労組の賃金改善、②単組における合理性のない低廉な賃金の底上げと格差是正、③地域での賃金水準の改善と相場形成、等の機能も有している。単組においては、地域・業種間における自らの賃金の位置を把握するとともに、賃金カーブ維持分(定期昇給分)を確認し、根拠を明確にした説得性のある賃金要求の組立てと交渉の実践、不合理な低賃金と格差の是正、さらには賃金制度の整備に活用するものである。
  連合奈良では、4産別、26単組2,629人のデーターが集まった。(昨年3,899人)
   平均年齢35.9歳(36.3)平均勤続11.6年(12.3)平均賃金264,229円(279,103) 
1次回帰式による賃金の1歳あたり上昇額(20-40歳)6,451円(7,763)
  連合奈良ミニマムを18歳14,600円 20歳154,800円 30歳195,700円
 35歳210,700円に設定した。単組では、組合員の賃金の底上げをめざす。
4.中小共闘方針
(1) 自ら要求し解決をめざす中小・地場組合の賃金交渉の基本スタンスは、
①賃金の格差是正、底上げ、二極化阻止を方針の柱に据え、7年目となる春闘に臨む。
②生活の基礎である「月例賃金の改善・引上げ」にこだわる闘争をすすめる。
③産別と地方連合が連携し、情報の交換と開示により共闘を強化する。
(2) 到達すべき水準値(参考)と地域ミニマム賃金を設定する。
25歳185,000円 30歳210,000円 35歳240,000円 40歳265,000円
 (3) 賃金引上げ要求目安
  5,000円以上(賃金カーブ維持分4,500円と賃金改善分500円)
※パートの引き上げ額・・・30円程度(30円×165時間=4,950円)
 

▲講演いただいた高橋連合本部中小労働対策局長

労働相談ホットライン フリーダイヤル:0120-154-052


PAGE
TOP