5月10日(日)橿原文化会館において、連合奈良主催による政策フォーラム 「どうなる?日本の雇用!」を開催。 連合組合員や一般市民ら300人の参加があった。
冒頭主催を代表して、森本哲次連合奈良会長は、「景気悪化のしわ寄せを受け、雇い止めや中途解雇で仕事、住まいを失う派遣・期間工・請負など非正規労働者が増加の一途をたどる中、いち早く非正規雇用の問題点を指摘し、セーフティーネット拡充の取り組みが必要で、そのために多くの皆さんといっしょに考えようと開催させていただいた」とあいさつ。
講師として、昨年末に日比谷公園で解雇され行き場のない人たちを対象に設置された「年越し派遣村」の村長を務められた湯浅誠・反貧困ネットワーク事務局長を招いて、これまでの実態と今後について基調講演をいただいた。あと、昨年立ち上がった連合非正規労働センター所長を勤める龍井葉二連合総合局長から日本の社会保障制度を鋭く指摘し、これから私たちにできる役割について提起いただいた。
この後、お二人による講演後、助言者として引き続き参加いただきながら会場とのフリートークを行い、基調講演等を柱とした質疑が繰り広げられ、連合組合員他一般市民といっしょに、日本の雇用について考えあった。
主催を代表しての会長挨拶。
湯浅誠氏は、非正規労働者の増加で、かつて日本経済の成長を支えた分厚い中間層がどんどん堀崩されている。今の日本社会はすべり台社会と語り、①勉強できる環境 ②労働して生活できる
③雇用保険・つなぎ融資 ④生活保障のいずれも機能していない状況を踏まえ、雇用確保や賃金維持など労働市場の質を上げるため、失業者を支えるセーフティーネットの重要性を指摘。
貧困と向き合う社会へと訴えた。
▲湯浅誠氏の基調講演を踏まえ、労働組合としての役割について問題提起する龍井葉二氏。
会場とフリートークをする様子。
一般参加者から抱える雇用問題を質問
組合員から労働組合としての役割を質問
熱心な質疑が繰り広げられた。
フォーラムにかけつけた、前川清茂参議院議員がフリートークに参加
中村哲治参議院議員もフリートークに参加。
最後の総括とお礼を兼ねて、古川友則奈良政策委員会事務局長が閉会の締めをおこなった。