期 間 2009年10月19日(月)~20日(火)
視察先 黒部ダム
参加者 14名(会長・会長代理・副会長・事務局長・専従副事務局長)
概 況
日本を代表するダムの1つであり、富山県東部の黒部川上流に建設されたアーチ式コンクリートダム。発電に利用する水を確保することを主目的として関西電力によって建設された。ダムの高さ(堤高)は186mで日本一を誇り、現在でも破られていない。総貯水容量は約2億tで北陸地方屈指の人造湖黒部湖(くろべこ)を形成する。総工費は建設当時の費用で513億円。これは当時の関西電力資本金の5倍という金額である。作業員延べ人数は1,000万人を超え、工事期間中の転落やトラック・トロッコなどによる交通事故等による殉職者は171人にも及び、いかにダム建設工事が苦難を極めたのかがうかがえる。
報 告
黒部ダムへ向かいました。この黒部ダムを初めとする立山黒部アルペンルートの大部分は、「中部山岳国立公園」に属しており、自然にやさしい電気トンネルトロ-リーバスで扇沢に入山し、職員専用トロッコで地下にある第四発電所に着きました。
この発電所が地下に造られたのは、国立公園内であるため自然景観への配慮、頻発する雪崩など厳しい自然条件から設備を守るためであり、発電所のほか変電所等もある世界にも例のない完全地下式発電所となっています。
黒部ダム |
黒部ダムはあいにくの雨でしたが、素晴らしい景色を楽しみながら、紅白歌合戦で有名になった中島みゆき「地上の星」の撮影場所となった地下トンネルや黒部川電気記念館など各所を見学。自然保護の大切さと景観に対する配慮に感心させられました。関西電力㈱社員ご一同をはじめお世話になった皆様にメンバー一同深く感謝しております。
▲ダム内部の案内に聞き入る様子
▲水力発電の主力タービン
▲第3発電所の放水風景
▲発電所の概況を聞く
▲発電所内の操業の様子
▲めったに入れない紅葉咲き誇るダム中を背景に撮影
▲専用トロッコ途中での撮影
▲参加メンバー一同