『残業代ゼロより過労死ゼロ』の労働時間規制を求める厚生労働省前10.28激励集会」に連合奈良からも参加

 

10月28日朝、連合は、労働時間規制のあり方を議論する労働政策審議会 労働条件分科会の開催に先立ち、「『残業代ゼロより過労死ゼロ』の労働時間規制を求める厚生労働省前10.28激励集会」を開催した。早朝の集会であったにもかかわらず、連合組織内外から230名が結集し、審議会に臨む労働側委員に熱いエールを送った。連合奈良からも、2名が参加した。

 



  

 主催者挨拶に立った神津 連合事務局長は、「毎年100名を超える方が過労死で亡くなっている現実を直視すれば、いま政府がなすべきことは『残業代ゼロ』制度を作り出すことではなく『過労死ゼロ』を実現するための施策を早急に講じることだ。関係者はそのために知恵を絞るべき。労働時間法制の改悪は、我々の総力を結集して何としても阻止しよう。」と挨拶した。

 続いて、労働条件分科会の委員を務める新谷 連合総合労働局長が情勢報告に立ち、「現在、労働条件分科会では、『裁量労働制の新たな枠組み』や『新たな労働時間制度の創設』などの個々の論点について、労使双方が激しい議論を交わしているところ。しかし、使用者側からは説得力のある主張がなされておらず、多くの論点で議論は平行線をたどっている。労働側としては、労働者の健康・安全の確保と生活時間の保障という観点に立ち、『実効性ある長時間労働抑制策を講じることが何よりも優先されるべき』という厳しい姿勢を緩めることなく、引き続き論戦に臨んでいく。」と述べた。

 また、構成組織を代表して半沢 電機連合中央執行委員が激励に立ち、「労働時間法制は、決して成長を阻害する『岩盤規制』などではない。労働者の命と健康を守るための最低限のものであり、朝起きて働き、夜には寝てまた明日働く。家族や友人との関わりを持って暮らす、趣味をもって余暇を楽しむ。そういう当たり前の生活を送るために必要なルールである。本日も厳しい論戦が行われることと思うが、私たちの代表として、労働時間法制を守るために労働者を代表して発言していただきたい。」と挨拶した。

 その後、労働条件分科会委員である髙松 運輸労連中央副執行委員長、冨田 自動車総連副事務局長、宮本 JAM書記長をそれぞれ紹介し、代表して髙松委員が「すべての働く人が安心して働ける環境を守っていくという強い思いを持ち、審議に臨む。」と力強く決意表明した。

 最後に、参加者全員の思いを一つにしたシュプレヒコールで委員を審議会会場に送り出した後、小川 連合副事務局長によるがんばろう三唱で決意を新たにし、閉会した。

 労働条件分科会での議論は、本年末での取りまとめを目途としつつ、引き続き継続して行われる。連合は、実効性ある長時間労働抑制策をはじめとする『残業代ゼロより過労死ゼロ』の労働時間規制を実現するべく、今後も労働条件分科会での審議に合わせ、定期的に厚生労働省前集会を開催していく。

労働相談ホットライン フリーダイヤル:0120-154-052


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