連合奈良 2016春季生活闘争討論集会を開催

 連合奈良は1月30日、2016春季生活闘争討論集会をホテルリガーレ春日野で開催し、約100人が集まった。

 スローガンは、「すべての働く者の処遇改善!『底上げ・底支え』『格差是正』で経済の好循環実現!」

 冒頭、小山淳二(連合奈良会長)からは、わが国は、超少子高齢化・人口減少という構造問題に直面するとともに、雇用形態や企業規模による収入格差の拡大、増大し続ける非正規雇用、長年続く賃金抑制の傾向などによってマクロにおける分配のゆがみは強まり、傷んだ雇用と労働条件の復元が成し遂げられていない。今、わが国経済社会に問われているのは、明日への確信をどのようにつくっていくかであり、そのために今必要なことは国民生活の安定と向上を前提とする経済成長の実現である。

 これまでの春季生活闘争のメカニズムを十分活かしつつ、従来の「大手追従・大手準拠」などの構造を乗り越える取り組みを行っていく。サプライチェーン全体で生み出した付加価値を適正に分配する公正取引の実現に労使で取り組むことはもとより、春の取り組みの結果を、最低賃金引き上げに結びつけていかなくてはならない。

「今年は『底上げ春闘』であり、2014、2015の闘争で私たちは一定の成果をあげてきたが、デフレの脱却、経済の好循環に結びつけるためには、この2016春季生活闘争は極めて重要な取り組みである。また、経団連が主張している「収益が向上したところは年収で応える」は全く意味を持たない。非正規で働く人たちには一時金がないことが多く今の世の中の実態を分かっているのか。短期の収益動向に左右されるのではなく、デフレ脱却のため私たちは「月例賃金」にとことんこだわる。また、労働組合のないところや賃金制度がないところも含めて、底上げの広がりにこだわる。同じサプライチェーンの中で、みんなが頑張っているからこそ、製品やサービスを提供できていることを改めて考え、格差是正・底上げにこだわる。「デフレからの脱却」と「経済の好循環実現」のために、私たち労働組合が今果たすべきは、月例賃金の引上げが持続するという確信を社会全体にもたらすことであり、とりわけ地場の中小企業や非正規雇用で働く仲間、労働組合のない職場で働く仲間の処遇の改善に全力で取り組むことである。

 

 私たちは、すべての働く者・生活者の希望と安心を取り戻し、「働くことを軸とする安心社会」を実現するため、「クラシノソコアゲ応援団」のメンバーとして一人ひとりが主体的に取り組むと挨拶。

 連合本部より、須田 孝  総合労働局長を迎え

 今次2016春闘に込めた思いについて、また注意点、

 ポイントを連合白書を用いて講義。

労働相談ホットライン フリーダイヤル:0120-154-052


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