報告「連合2017平和行動in広島」

 8月5日(土)~6日(日)、「連合2017平和行動in広島」が開催され、連合奈良からも参加しました。
 初日の5日(土)は猛暑の中、15時から広島平和記念公園において原爆投下72年の歴史を学ぶ現地視察学習「ピース・ウォーク」に参加。引き続き17時からは上野学園ホールにて開催された「連合2017平和ヒロシマ集会」に参加。連合本部・逢見直人事務局長の主催者挨拶、広島県知事(代理)、広島副市長、国際労働組合総連合会(ITUC)のヤープ・ヴィーネン書記次長が来賓として臨席、挨拶がありました。
 被爆者による語り部では、5歳の時に被爆された広島県原爆被害者団体協議会の廣中さんの証言をお聞きしました。原爆投下時の悲惨な情景や、翌日に亡くなった父親の姿を生々しく語られ、最後に決して戦争はしてはならないこと、原爆を作らない、使用しないことなどを強く訴えられました。その後、高校生平和大使のメッセージ、ヒロシマからの平和アピールを採択し閉会しました。また加盟産別や連合奈良2017原爆展のご来場者に作製いただいた折り鶴を集会の際に献納させていただきました。集会終了後、会場を原爆ドームに移し参加者全員による献水、献花を行い、原爆で命を落とした方への慰霊、平和への祈りを捧げました。
 72回目の原爆忌を迎えた翌6日(日)は、平和記念公園にて広島市主催の平和記念式典に参加、原爆投下時刻の午前8時15分、黙祷を捧げました。また、本年4月にリニューアルオープンされた「平和記念資料館」を訪れ、直径5メートルの市街地模型に原爆投下時のCG映像を投影する「ホワイトパノラマ」等を見学しました。
 戦後72年を迎え、戦争を経験された方の高齢化がさらに進み、語り継ぐことが年々難しくなってきていると改めて感じさせられました。連合奈良はこの経験を生かし、仲間に伝えるとともに今後も平和行動へ積極的に参加していきます。

 

 

 


参加者の声①
 8月5日、6日と広島の連合平和行動に参加してきました。初めのピースウォークでは、初めて訪れる平和公園の、原爆ドームや各モニュメントの説明を受けました。原爆ドームや各モニュメントには、それぞれに歴史や意味があり、平和への願いや、核や戦争の悲惨さを語っているようでした。平和公園内には、核廃絶の署名を求める高校生や、国内のみならず、海外からの多くの訪問者がおり、世界全体が平和への願いを捧げているようでした。
 連合2017広島集会では、壇上には、全国各地から集まった数え切れないくらいの千羽鶴が収められており、平和への願いが感じ取れました。集会内では、実際に被爆した方の体験談を聞く事ができました。実際の生の声は、戦争や原爆の悲惨さが伝わってくるようで、まるで自分が体験しているかのようでした。高校生平和大使の活動においても、世界各国での活動が20年続いていることは、非常にすばらしいことです。今回は被爆三世の方も平和大使に選ばれ、平和実現のために、自分ができること、自分ならできることを力強く語っていました。  「ビリョクではあるがムリョクではない」と合言葉としたその活動は、世界平和実現に向けて、大きな力になると感じました。その後の原爆死没者慰霊式においては、出席者全員で平和への願いを込め、献花してきました。
翌日の広島市原爆死没者慰霊式ならびに平和記念式では、暑い中朝早くから多くの方が出席していました。広島を代表する方、遺族、子供の代表者、日本や国連の代表者の方からのメッセージや想いを出席者全員で受け止め、戦争や核兵器からは何も生まないことが、再確認されました。
 私たち一人一人の力は小さいものですが、先ずは戦争や原爆の歴史を学び、それが何も生まないことを理解し、平和そのものに関心を持つことが、本当の世界平和への第一歩であると思います。それから、自分達にできることを少しずつ行い、仲間を増やし、平和実現に向けて前進することが重要です。今回参加して、地元新潟での長岡空襲を体験した祖母の話、出兵した祖父の背中にあった鉄砲傷、小学生の時にみた「はだしのゲン」や「白い町ヒロシマ」を思い出しました。わが国には、戦争や原爆の悲惨さを伝える教科書があるのに、それが生かされていません。そういった教科書を、再度学び直す機会が必要であるのではないでしょうか。
 歴史の上では、戦後72年となっていますが、被爆した方やそのご家族の方にとっては、まだ終戦では無いように思います。本当の意味での終戦は、世界中からあらゆる核兵器が無くなり、戦争が無くなった時ではないでしょうか。私も唯一の被爆国の国民として、自分にできる平和活動を、少しでも実施していきたいと思います。
 今回は、貴重な体験をさせて頂き、誠にありがとうございます。


参加者の声②
 この度8月5日、6日の2日間かけて広島の連合平和行動に参加させていただき、貴重な経験をさせていただくことができました。初めて参加したピースウォークでは平和記念公園内の各モニュメントや原爆ドームを1時間かけて回り、それぞれ違った形で核兵器の恐ろしさや悲惨さ、平和に対する願いが強く伝わったように思いました。平和記念公園に来たのは初めてではありませんでしたが、改めて公園内を回ってみると核兵器根絶の運動や著名活動をする人がいて、多くの訪問者も訪れており、多くの人が平和への強い願いを持っているんだと感じました。
 ピースウォークの後に行われた連合2017広島集会では、会場の壇上に多くの方々から贈られた千羽鶴があり、驚きとともにこの集会が行われるにあたり参加される一人一人が平和への強い願いを持って参加されているのだろうと感じました。特に印象的だったのが、実際に被爆された方の体験談を聞いたときでした。その方は当時5歳くらいのときに実際に被爆体験をされており、記憶に残っていることを絵にされてその絵を元に体験談を話されました。核兵器が使用されることで今まで楽しく平和に暮らしていたものが、一瞬で崩れ去っていき、恐怖のどん底に突き落とされたかのようになっていく様を聞きながら想像できるくらい強く話されていたことを今でも思い出します。小学校6年生のときに修学旅行で広島に訪れ、その時も平和記念公園を回り、被爆体験された方のお話を聞きましたが、その時とはまた違った形で核兵器の恐怖というものを感じました。集会後は原爆ドーム前に戻り、出席者全員で献花をし、私は核兵器根絶や恒久平和を強く願い人々の願いが叶いますようにと願いを込めて献花をさせていただきました。
 翌日は広島市原爆死没者慰霊式および平和記念式に参加させていただきました。ここでも原爆死没者慰霊碑の前で平和への願いを込めて献花させていただきました。今まではテレビ中継でした見たことがなかったのですが、式典がはじまり、各代表者の方が平和への強い願いを話され、また、それを聞いている人たちはその話をしっかりと聞いて現地では本当に平和への強い願いをみんな持っているものだと強く感じることができました。これはテレビ中継だけでは感じることができない体験をさせていただいたと感じております。
 この2日間で私自身改めて平和に対して考えさせられた機会となったと思います。ここで体験し感じたことを忘れないようにして今後の社会生活を過ごしていけたらと思います。貴重な体験させていただきありがとうございました。

 

労働相談ホットライン フリーダイヤル:0120-154-052


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