連合奈良エコライフ21 2012年度の取り組みについて

連合奈良発第12-91号

2012年4月23日(月)

各 構成組織代表 様

各 地域協議会代表 様

日本労働組合総連合会

奈良県連合会(連合奈良)

会 長 小山 淳二

連合奈良国民運動対策委員会

委員長  倉 正則

「連合エコライフ21」2012年度の取り組みについて

連日の取り組み大変ご苦労様です。また、平素は連合奈良の各種取り組みにご協力賜り、誠にありがとうございます。

さて、昨年に引き続き下記の通り「連合エコライフ21」の取り組みを進めることとします。つきましては、運動への積極的参加と資材の活用をいただきますようお願い致します。

 

 

1.はじめに

●2011年の東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故および原子力発電所の再稼働問題を背景に、夏期・冬期の電力需要期を迎えるにあたって、全国的な電力供給力不足が懸念されており、生活の混乱や経済活動の停滞を招く停電を避けるため、需要側の主体的な節電(ピークカット)に関する取り組みがこれまで以上に強く求められています。また、政府では、中長期的なエネルギー・環境政策に関する議論が継続されています。節電をはじめとする省エネは需要側の施策として不可欠であると位置づけられ、継続的な国民運動として発展させていく必要性が指摘されています。

●地球環境の悪化が指摘される中、「働くことを軸とする安心社会」を実現するために、その基盤となる地球環境保全に取り組む必要性がますます高まっています。持続可能な社会の実現に向け、一人ひとりの環境意識の醸成や、具体的な取り組みが求められており、地球温暖化対策、エネルギー安全保障対策などの観点から、中長期的な視点に立った取り組みを継続していくことが重要です。

●このような状況において、1998年より取り組みを継続している、組合事務所や職場、組合員およびその家庭、さらには国民一人ひとりの「ライフスタイルの見直し」の啓発を目的とする「連合エコライフ21」の果たす役割は大きく、これまで培った取り組み基盤を活用し、主体的な運動を展開していく必要があります。

 

2.2012年度「連合エコライフ21」の全体像

2012年度(2012年6月1日~2013年5月31日)の「連合エコライフ21」については、以下の施策を中心に展開する。

(1)  地球環境保全に向けた取り組み

地球環境保全の観点から2002年度に開始したライフスタイルを見直す「環境にやさしい10の生活」を基本的な取り組みとして展開する。

(2)  電力需給対策に関する取り組み

喫緊の課題である節電については、「ピークカットアクション」として具体的なアクションの啓発に重点的に取り組む。また、必要に応じて、政府の電力需給対策(2012年夏期は4月下旬に発表予定)などを踏まえた更なる取り組みを検討する。

(3)  具体的な取り組み内容

これらの取り組みについては、意識啓発ツールの活用、表彰制度の新設による参画意識の醸成、取り組み成果の「見える化」の推進などを行い、関係組織・団体との連携をはかりつつ、効果的な展開を行う。

 

①地球環境保全に向けた取り組み(「環境にやさしい10の生活」)

「環境にやさしい10の生活」

~身近なところから、できるところから~

No

具体的取り組み

1

・ 電化製品を上手に使って消費電力を削減しよう。(※)

2

・ 電化製品の主電源を切って待機電力を削減しよう。(※)

3

・ 水の蛇口はこまめに閉めよう。

4

・ エコ通勤・エコドライブを心がけよう。

5

・ ゴミは減量し、再利用可能な資源を分別して有効利用しよう。

6

・ マイエコバッグを持ち歩き、省包装・簡易包装の商品を優先しよう。

7

・ 食品廃棄・ロスはできるかぎり減らそう。

8

・ 国産および身近な地域でつくられた食品や製品を選ぼう。

9

・ 環境に配慮した製品を選択する「ユーズ・グリーン」を心がけよう。

10

・ 紙や木材製品を買う時は国産材・間伐材のものを選ぼう。

※2012年度の重点項目

 

②電力需給対策に関する取り組み(「ピークカットアクション」)

夏期・冬期の電力需要期における、全国的な電力供給力不足が懸念される中、生活と産業に影響を及ぼす停電を回避するために、連合としての電力需給対策に関する啓発運動を推進する。2011年度に展開した家庭における「ピークカットアクション21」に加え、組合事務所や職場における節電の取り組みを推進する観点から、オフィス版「ピークカットアクション」を展開する。

 

家庭版「ピークカットアクション21」

 

「ピークカットアクション21 ~夏期版~」(7~9月)

No

分 野

具体的取り組み

1

エアコン

・ 温度設定を控えめにする(28℃が目安)。

2

・ 扇風機で空気を循環させ、効率的にエアコンを使用する。

3

・ 使用時に扉やカーテン・ブラインドを閉める。

4

・ フィルターをこまめに掃除する。

5

照 明

・ 電球の間引き、照度の調整をする。

6

・ 器具のこまめな掃除で明るさをアップする。

7


冷蔵庫

・ 温度設定を控えめにする(強にしない)。

8

・ 開いている時間を短くし、余分な開閉はしない。

9

・ 物を詰め込みすぎないようにする。

10

・ 熱いものは冷ましてから入れる。

11

テレビ

・ 画面のこまめな掃除で明るさをアップする。

12

・ 音量は不必要に大きくしない。

13

・ ビデオ・DVDやゲーム機器のつけっぱなしに注意する。

14

その他

・ 温水洗浄便座の温水・便座の温度設定を控えめにし、つかわないときには保温便座のふたを閉める。

15

・ 電気衣類乾燥機は極力使用しない。


16

電化製品共通

・ スイッチをこまめに切る。

17

・ 省エネ効果の高い製品への買い換えや、省エネモードやタイマー機能の活用をする。

18

・ 季節によって必要ない機器や、使用頻度の低い機器はコンセントを抜くまたは主電源を切る。

19

・ スイッチ付きテーブルタップの活用で、待機電力の削減を心がける。

20

生活行動の工夫

・ 家庭において、特にピークカットが求められる時間帯(13:00~16:00)(※)の電力使用を極力抑える。

21

・ 家族が同じ部屋で過ごし、消費電力を抑える。

 

※ 時間帯については、政府の電力需給対策によって見直す可能性がある。

 

オフィス版「オフィス・ピークカットアクション」

■   「オフィス・ピークカットアクション」

No

分 野

対 策

1

空 調

・ 「エコスタイル」(クール・ビズ、ウォーム・ビズ)(※)を実践し、温度設定を控えめにする(夏期:28℃、冬期:20℃が目安)。

2

・ 扉やカーテン・ブラインドの使用、扇風機の活用などによる空調の効率化をはかる。

3

照 明

・ 昼休みや未使用時の事務所・会議室・トイレなどの、こまめな消灯を心がける。

4

・ LED電球への買い換えや、可能な範囲で電球の数の間引きを行う。

5


冷蔵庫

自動販売機

・ 温度設定を控えめにする(強にしない)。

6

・ 扉の余分な開閉をせず、開閉時間も短くする。

7

トイレ

・ 温水洗浄便座の使用や、温度設定を控えめにする。

8

・ 使用後は必ず保温便座のふたを閉める。

9

OA機器

・ 省エネモードを設定し、未使用時には電源をこまめに切る。

10

・ プリンター等の共有機器の使用台数を、必要最低限にする。

11

・ 最終退室者は共有機器の主電源を切って退社する。

12

エレベーター

・ 階段の利用を推奨し、エレベーターやエスカレーターの使用を最低限に制限する。

 

※クール・ビズ: 5~10月、ノーネクタイ ウォーム・ビズ:11~3月

(「連合エコライフ21」2012年度(6月~)の期間に先駆け5月から取り組む

 

啓発用コミュニケーションツール一覧

No

項目

備考

1

「連合エコライフ21」ホームページ(リニューアル)

 

2

「連合エコライフ21」説明用プレゼン資料

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3

「連合エコライフ21」A4チラシ

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4

「環境にやさしい10の生活」A4チラシ

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5

「環境にやさしい10の生活」A4清刷兼ポスター

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6

「環境にやさしい10の生活」清刷集

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7

「環境にやさしい10の生活」PC用壁紙

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8

「ピークカットアクション21」A4チラシ

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9

「ピークカットアクション21」名刺サイズPRカード

配布

10

「ピークカットアクション21~夏期版~」A4清刷兼ポスター

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11

「ピークカットアクション21~夏期版~」清刷集

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12

「ピークカットアクション21~夏期版~」PC用壁紙

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13

「ピークカットアクション21~冬期版~」A4清刷兼ポスター

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14

「ピークカットアクション21~冬期版~」清刷集

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15

「ピークカットアクション21~冬期版~」PC用壁紙

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16

「オフィス・ピークカットアクション」A4清刷兼ポスター

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17

「オフィス・ピークカットアクション」PC用壁紙

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3.その他(連合本部の取り組みの一部)

①「連合エコ大賞」の創設ならびに展開

a) 参画意識醸成の観点から「連合エコ大賞」を創設し、構成組織・地方連合会・加盟労組・組合員の取り組み事例募集ならびに好事例への表彰を行う。

b) 「連合エコ大賞2012」は、2012年1月~12月の環境保全に関する取り組みを対象とし、募集期間を2012年6月~12月までとする。なお、募集は「連合エコライフ21」ウェブサイト内で行う。

c) 募集は、組織の部・個人の部の2部門について行い、2013年6月開催予定の「第15回環境フォーラム」にて表彰を行う。

 

②環境家計簿による「見える化」の推進

a) 家庭における「環境にやさしい10の生活」、「ピークカットアクション21」などの取り組み成果の「見える化」を通じた運動の推進をはかるために、月次の各エネルギー使用量とCO2排出量を記録・確認する「環境家計簿」を引き続き「連合エコライフ21」ウェブサイト内に展開する。

b) ユーザー数の拡大に向け、環境家計簿の機能改善やウェブサイトのリニューアル、広報活動の強化などに積極的に取り組む。

 

以 上

労働相談ホットライン フリーダイヤル:0120-154-052


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