連合は、11月7日、8日 2013春季生活闘争 中央討論集会を開催した。
2013春季生活闘争方針を確認するとともに、2012春季生活闘争での
課題を分科会で整理。500名を越える構成組織担当者、地方連合会の
参加により、今次2013春季生活闘争の決意を新たにした。
開会の挨拶をされる 古賀 連合会長
<挨拶要旨>
・失われた20年の間、企業がとった行動は、高い業績が見込めない中で賃金の切り下げや非正規労働者への雇用の置き換え等の人件費削減、コスト削減とリスク回避の経営。結果、家庭所得の減少→消費の冷え込み→内需の縮小という負の連鎖を生み出した。国際的なグローバル社会の急速な進展は私たちが属する国の文化や生活水準を無視し低廉な条件に収れんされてよいものなのか?誰かの犠牲の上に立つような経済社会、あるいは経営が本当に持続可能なものなのか。私たちはグローバル経済の功罪を改めて見つめ直さなければならない。
国際労働機関ILOが1944年フィラデルフィア宣言に置いて確認された「労働は商品ではない。一部の貧困は全体の繁栄にとって危険である。」この意義を改めて問い直さなければならない。
・連合は、2010年「働くことを軸とする安心社会」を確認しその運動を社会的に広げる取組を行っている。2013春季生活闘争は、働く事の尊厳を守るため賃金・労働時間など適正な労働条件の確保、社会的に波及力ある相場を形成していくことを労働運動の基本的な任務として進めていく必要がある。組織、未組織に関係なく全ての働く者にディーセントな雇用、労働の実現は働くことを軸とする安心社会に欠かすことはできない。2013春季生活闘争はデフレ下での低成長という状況から早期に脱却し社会を安定させ経済社会の悪循環を断ち切り持続可能で安定的な成長軌道に回帰させること。大きな社会的使命を背負った闘争である。
個別労使の論議にとどまることなくマクロな観点で労働組合の意義を高める2013春季生活闘争を展開していただきたい。